私は、自分自身の怪我をきっかけに、20年以上にわたって体について学び、施術を通して実際の体を見続けてきました。
学び始めた頃は、テクニックばかりに目が向き、技術系のセミナーに数多く参加していました。
「どう状態を良くするか」「どう変えていくか」
そんなことばかりを考えていたように思います。
しかし次第に、テクニックだけでは良くならないことを実感するようになりました。
そして、最初は調子が良くても結局は元に戻ってしまうケースが多いことを、確信に近く感じるようになりました。
そこで、根本から良くなるとはどういうことなのか?
について考えるようになり、東洋・インド・ヨーロッパなど、古くから伝わる古典的な考え方や体の捉え方も学ぶようになりました。
昔からのやり方は、局所的な部分だけを見るのではなく、体全体を俯瞰して状態を確認します。
そうした学びを重ねるうちに、体というのは人が思っている以上に、最善最良の状態を目指すよう調整されていることに気付きます。
そういうものがもともと備わっている存在なのだと感じるようになりました。
だからこそ、人為的に何かを加えるよりも、自然の営みに任せた方が良い場合も多いのではないか。
そう考えるようになったのです。
もちろん、自然に任せていられない場面もあります。
今にも息が途切れそうな時に、「自然に任せましょう」とは言っていられません。
ただ、そうでない多くの場合、必要以上に人為的な介入をしない方が、長い目で見ると元気な状態を維持しやすいと感じています。
人為的な介入は必要最小限にとどめ、あとは体が本来持っている「適正な状態に戻ろうとする力」を引き出す。
体を局所ではなく全体として捉え、体の反応が何を訴えているのかを読み取り、その力をサポートする。
ハッキリ言って最初の頃の私は、目に見える不具合を取り除くことばかりに意識が向いていました。
確かに、不具合も度を越せば大きなストレスです。
ある程度取り除くことも必要です。
しかし今は、体を単なる部品の集合ではなく、自然界に存在する一つの生命現象として捉え、より深い要素に目を向けて体を見るようになりました。
もし今、
「その場しのぎのケアを繰り返している気がする」
「本当に体と向き合えているのか分からない」
そんな違和感があるなら、それは体からの大切なサインかもしれません。
からだが発する声(サイン)に耳を傾け、その声の目的を「何だろう」と意識する習慣を持つことは、体を整えることに大きな意味を持つと思います。
では、その「声」は、なぜ今その形で現れているのか。
次回は、その点についてもう少し掘り下げてみたいと思います。
こんにちは、この記事を書いた上田です。
このブログでは、生活改善・習慣作り・健康維持など、日々の暮らしを少しでも快適にするための情報を発信しています。
記事の内容は医療的な診断や治療の代替ではありませんが、日常で取り入れやすい工夫として参考にしていただければ嬉しいです。
※ 睡眠の悩みが長く続く場合や生活に支障がある場合は、専門医への相談も検討してください。



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